紙は昔からリサイクルされていきた資源で、昭和の時代には古新聞や古雑誌を回収 するトラックや軽トラックが、町の路地を所狭しと走り回っていたものです。 スピーカーから流れるダンディーで渋い声のアナウンスはとても思い出深く、 回収業者のその運転手の顔を拝見したことはなくても勝手に想像して一方的に 憧れの念を抱いていた少年少女もさぞかし多かったでしょう。 今では回収しているトラックを見なくなりましたが、決して古紙のリサイクルを 停止しているのではありません。 別ルートで収集しているだけで、常に地球の環境に優しい社会を目指しています。
古新聞や古雑誌も昔から何度もリサイクルされてきた物品ですか、空き缶などの 飲料水の容器も同じく回収されて再利用されてきました。 駄菓子屋や酒屋に空き瓶を持っていけば買取をしてもらえますし、そのお金で またラムネなどの嗜好品を購入するちびっ子の姿も昔は日常的に目撃されてきた ので、この買取制度を知っている人の数は少なくないはずです。 今ほど環境問題が取り上げられていなかった時代から続く空き瓶のリサイクルは、 今ではやって当たり前の行動にもなっています。
ゴミと聞くと紙類や生ゴミを連想してしまいますが金属のゴミもあります。 別に工場ではなくても、家庭からも鉄らしきゴミは出るものでそこからリサイクル される物も相当な量になるのです。 家庭から出るのは燃えるゴミが最も多いでしょうが、鉄製品がひとつもない住宅 はないでしょうし確実に鉄っぽいゴミは発生します。 不要になった時にゴミと認識しないだけでゴミ同然の電化製品もありますし、 どなたも家中を探せば鉄くずのような電化製品やホビーがゴロゴロ転がっている でしょうし、家の外にも転がっているでしょう。
様々な資源をリサイクルする我々の社会では、これまで解説してきた資源ぽい ゴミ以外にも回収後にリサイクルされるものが多くあります。 例えば最近特に増えてきた遺品整理・生前整理ですと、衣類や鞄・靴などがたくさん回収されます。または故人が愛用していた椅子、といった家具も多くあります。衣類なんかですと、まだ人に着てもらえそうなら古着としてリサイクル ショップに買取してもらい、他の人の役に立ってもらうことになります。 もう寿命が近くてとてもじゃないけど売り物にならない、そんなボロボロの お洋服なら工場で使われるウエスとして第二の人生を短期間ですが送ってもらう ことになるでしょう。 このように再利用される不用品・遺品は多いので、処分する時には別れを悲しまずに、笑顔で 見送ってあげましょう。